2017/2/21 言葉は都市を変えてゆく!

お昼過ぎに朝日新聞を買いに近くのファミリーマートへ歩く。旦那さんからの依頼で、小沢健二のシングル発売に合わせた広告を手に入れるためだった。
「魔法的」のライブがあまりにも良くて、今でもあのライブを思い出すとわくわくするほど。旦那さんも私も昔から小沢健二は好きなのだけど、今好きな気持ちが再び盛り上がっているところなのだ。
 
おうちですべてめくってみるが見当たらず、朝日新聞で間違いないかと確認したが、間違いないとのことで再度探す。みつけた。想像していなかったモノクロの記事風広告なんと全15段ほぼ文字で埋められている!
 
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新曲『流動体について』『神秘的』の歌詞と「発売記念モノローグ連作」というエッセイを掲載。
歌詞もさることながら、このエッセイがすてきだった。
 
「アンキパン」にハイレズ・ジャパンを見いだし、ガラパゴス化した日本に賛美を送り、「ショッカー」で慣性の連続性に気づく。すべてはつながっていて、始まりは始まりではなく過去やその他から地続きのものだと、まさにつながった今である息子が発する言葉から読み解く彼は、やっぱりオザケンなのでした。自分に集まる光をすべてキラキラと反射させて輝く若さとはちょっと違って、やさしく柔らかな自然な光とユーモア(でもキラキラはしている)。それでつつまれた彼の強くて優しい思想、言葉。
 
ほんとにすてきな文章でにやにやしながら読了。
 
ちょっとだれかに優しくしたい気分になって、視野欠損の弱視でテキストを読むのに難儀する旦那さんに、私の声で読んだものを音声データで送ってあげようと音読していたら、案外と早く15時にCD買って帰ってきたので、その作業はもう少しで終わり、というところで必要なくなった。
 
買ってきたCDを聞きながら、旦那はいつものようにじっくり時間をかけて、言葉をひとつひとつ目でなめるように、近づけてエッセイを読み、終わると「昔から思っていたけど小澤征爾の文章とよく似ている」と言った。「まさに連続性だね」。
 
カレーを食べて、グランドオートセフトで車や町や人をさんざん壊してぐっすり寝た。